●患者さんと医療者のパ−トナ−シップを築くために
医療(治療・検査・看護・介護の包括)は、患者さんと医療者(医師をはじめ医療に携わる者)が相互の信頼関係のもとに、対等な立場で同じ目標を目指してお互いに協力し合いながら進めることが重要であると考えます。 そのためには、患者さんをパ−トナ−(協力者)として位置付け、医療に積極的に参加していただき、患者さんと医療者が共同して医療にあたること、いわゆる、パ−トナ−シップ(対等な協力関係)を築いていくことが最も大切と考えています。
より良いパ−トナ−シップを築くにあたり、医療者である「当院の方針」および「患者さんの医療への参加協力」について、次の通りとします。
当院の方針
当院は、患者さんを医療の実践におけるパ−トナ−と位置づけて、次の通り対応します。
- 院内に掲示しています「患者さんの権利」を尊重します。
- 当院は、患者さん・ご家族のお考え等について、良く聞きます。
- 当院は、患者さんに、病状・検査や手術の必要性と危険性・薬の作用と副作用について十分に説明します。
- 当院は、患者さんが他の医師の意見(セカンドオピニオン)が聞けるように協力します。
- 当院は、患者さんが治療・手術・検査に当たり、どの方法を選択されるかの自己決定ができるような情報を提供します。
- 当院は、患者さんと医療者が情報を共有するために「診療録等の開示」や「クリニカルパスの活用」に努めます。
- 患者さん・ご家族に理解していただける栄養指導や服薬指導を行ないます。
- 当院は、患者さん・ご家族の経済的・社会的・心理的な問題や医療費や施設入所等についての相談を受けます。
患者さん・ご家族に協力のお願い
当院は、患者さんをパ−トナ−として、医療に主体的に、積極的に参加していただくために、次の通りご協力をお願いします。
- これまでの病気やケガのこと等、ご自分の健康に関することはできるだけ詳しく教えてください。
- 職員の説明がわからない場合や納得できないときは、ご遠慮なくお尋ねください。
- 他の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞くことについてご遠慮なく申し出てください。
- 医療安全のために、次についてご協力ください。
- 診療・手術・検査等行う前に、患者さんご本人であるかの確認に、お名前を言っていただくことがあります。
- アレルギ−歴については、きちんとお伝えください。
- 検査や薬・注射投与の前に、患者さんは自らの名前を言われ、間違いがないか、可能な限り職員に問い合わせてください。また、薬や点滴が変わる説明を受けた後に薬や点滴が投与される時に、変わっているか可能な限り職員に問い合わせて確認してください。
- 患者さん・ご家族が抱えておられる経済的・社会的・心理的な問題や医療費や施設入所等については、当院の医療相談受付にご相談ください。
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